とにかくどうやって水を確保するか
キャンプ場を作るにあたって、一番大事なのは言うまでもなく土地である山林です。
山林と言っても色々と条件があって、その山にたどり着くために他人の敷地を通らなければ行けないような山はハッキリ言って論外です。
なので、その敷地へ行くための「林道」や「山道」など作業道路みたいな車が通れるような道は必ず必要ですよね。
次に、その道が敷地に接道していて入山できるかどうかも重要なポイントで、接道していても横付けできる駐車スペースが無かったり、入っていける平坦地がなく急斜面になっていると、まずそこを油圧ショベルなどで切り崩さなければどうしようもないのです。
もう、その急斜面になっている時点で諦める要素が大きいですが、その道路に電信柱が立っているのであれば、電気が引けるのでちょっとだけ可能性はありそうです。
ただ、電気工事費がどの程度かかるのか心配ですね。
そしてキャンプ場運営に一番重要なのは「水」です。
水源がなければ、そこにキャンプ場を作ったとしてもどうやって運営していけるのかと言うことになります。
日本の山は結構きれいな水を含んでいると思うので、大体は井戸を掘れば水が湧いてくるように思いますが、それが5m掘れば出てくるのか、15m掘っても出てこないと言う場合もちらほら耳にしますので、最大のライフラインである水源確保が最重要課題となるはずです。
山林を購入する場合に個人的に譲れないポイントとしては以下のような感じとなります。
どんな山林ならいいんだろうか?
- 幹線道路からなるべく近い立地
- 林道など車両が通れる道沿い、できれば一般道に接道している山林
- 近くに高速道路などアクセスがそこそこ良い立地
- 食材の買い出しも遠すぎない場所に位置している
- できるだけ平坦地が広いまたは点在している敷地
- 道路沿いに電信柱があり電気を引っ張ることが容易な立地
- 敷地内に沢や小川、または池などがある山林
- 近くに人里などがあり、上下水道が引けるような環境はベスト
- 熊が生息していない地域(猪や鹿などは捕まえて食べちゃうので構わない)
この中でも絶対に譲れないのは、2、3、6、7です。
ある程度アクセスが良ければいいですが、車などで来るためそれなりにであれば我慢できます。平坦地も広くなくても油圧ショベルで整地すればなんとかなることもあるし、上下水道はあるとラッキーですが山林界隈にそんなインフラは難しいので、最悪は浄化槽の設置で汲み取りに来てもらうような感じだと思います。
怖いのは、熊が生息していたりして出没が確認されている地域はちょっと避けたいですね。
いちにいキャンプの山林では
いちにいキャンプの山林では、近くに集落があるので「水」の確保ができるのではないか?!とかなり期待していました。 実際にその民家では水道が来ているのかどうかは確認できなかったので、奈良県の水道局に聞いてみるのが手っ取り早いとして、早速調べてみると何やら水道局ではなく「企業局」と言う役所?で聞いてみてくださいと言うことでした。
と言うことで、早速企業局の上水道について担当者の方と話した結果、近くの小高い山には給水塔があり、浄水施設からそこまで水を引っ張ってきて、集落へ供給していると言うことでした。
それを聞いたときは「やっぱツイてるわw」とぬか喜びしていると、担当者から「そこから水道管を引いてくるとして単純に測ってみたら500mはありますので…現実的ではないかと思います」と言う回答。
要は、なんとか水を引いてみることは「不可能ではない」ですが、工事云々となると敷地まで勾配もきついので水圧を維持するのが難しいことと、集落向けの施設なので容量的にキャンプ場で使用する量によっては供給が難し可能性もあると言う結論でした。
そう言う理由で、可能性はゼロではないけど、莫大な工事費をかけてするような現実的な話ではないかもしれないと言うことになりました。
まぁ、普通に考えりゃ山林までの高低差もいくつかあるし、そんなところでアスファルトめくって水道工事してうん百万円もかけてするようなことではないなぁと諦めることにしました。
そこで変更したのが、当初からそうなるだろうと考えていた井戸掘りによる地下水の汲み上げです。
地下水ほんまに出てくるんか?
と言うことで、当初の予定通り上下水道は無理だったので、潔く地下水を利用すべく井戸掘りをすることになりました。
とはいえ、どうやってやれば井戸水が出てくるのか?掘り方や道具なども必要になると思います。
そこで、次回の記事では井戸掘りして水が出るのか?とどんな道具を使うのか?なども含めて書いていきたいと思います。